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一人で相槌

オタクが見たママ聞いたママ感じたママをシャべっていきます。

ガルパン、終わるってよ。

 ガールズ&パンツァー、最終章の製作が決定しましたね。いまさらここで語る必要もない、名作アニメでしたが、ついにクライマックス。この機会に僕なりのガルパン振り返りをしてみたいと思います。

 戦車と女子高生。このタイトル通りの全く新しい取り合わせが話題となったガルパンですが、これは一つのヒットするジンクスでしたよね。組み合わせ自体は画期的で新しかったですが、似たような前例がなかったわけでもないです。有名なところでいうと「スケバン刑事」とかそれに当たりますよね。社会に反抗的なスケバンと刑事という相反する組み合わせ。ストレートなタイトルから伝わって来るギャップが、なんともキャッチーでインパクト大。しかも女子高生が戦うというのも新しかった。当時人気のアイドルを主演にすることで視聴層の敷居を下げ、独特の世界観で引き込む。演出や脚本を多少乱暴にすることで、他作品と明確に線を引く。そうすることでファンを定着させる。まさしく作戦勝ちでしたよね。

 ガルパンもまさしくそれ。美少女アニメとミリタリーという一定の需要を持った二つの分野で視聴者を導入させ、独特の世界観で惹きつける。バランスの取りづらい双方の分野を同時に磨き上げ、まとめてファンを獲得。僕も最初はどちらかというとミリタリーから入ってのちに出た戦車の音を収録したサントラも購入したのですが、その頃にはすっかりキャラにはまっていました。一押しは継続高校のミカさんですね。スナフキン好きだったので、あの似非詩人っぽいところに惹かれましたね。あと映画での大活躍。履帯が取れたあとの大立ち回りは圧巻の一言でしたね。

 相反する二つの分野を合わせることによるギャップ、そこに生じるインパクト。マニアックな層をも満足させる細部のクオリティ。これがヒットの要因だとするのが僕の考えですが、単に合わない二つを合わせたから面白くなったという単純な話でもないです。ラーメンとショートケーキ一緒に食べても美味しくないように、必ず合わないものが存在する中で、実は客層の被りがちなミリタリーとアニメを合わせるコンセプトがヒットの大きなポイント。もう一つはこの二つにスポ根という要素をつなぎとして採用したところも重要だと思います。戦車道というあまりにも現実感のない設定を、チーム一丸で目標に向かってひた走る学生たちのサクセスストーリーに乗せることで、ぐっと身近で感情移入しやすいものにしてくれました。このつなぎ無くしてガルパンの成功はなかったでしょう。近いものでいうと、トップをねらえ!はこの先駆けでしたね。少女とロボット戦争ものにスポ根を足して絶妙な世界観をものにしました。マニアックな小ネタやパロディを詰め込み、何度見ても新しい発見を提供する。こういった要素のバランスをとるのにいつの時代も不変の価値観を持っているスポ根というエッセンスは最適ですね。

 

 振り返りと言いつつなんだか考察になってしまいましたので、ここで個人的にがルパンで大好きなシーンを紹介します。第4話「隊長、がんばります!」にて、練習試合を放棄してしまったウサギさんチームの一年生が西住隊長に謝りに来るシーン。このシーンで戦車道は正にスポーツに昇華したと感じました。良いスポーツというのは見るものを感動させる、魅せるものだと僕は考えています。競技の内容はもちろん、向き合う選手の姿勢、精神に魅了され、引き込まれる。最初は生徒会が用意した戦車道ベタ褒めプレゼンに乗っかてきただけのミーハー女子高生が、チームメイトの善戦に感化される。そして自分たちもこんな風にと戦車道に真剣に取り組むことを誓う。試合が終わるたびにテレビに向かって思わず拍手を贈ってしまうガールズ&パンツァーの真髄があのシーンにはあったと思います。

 

 日本に限らず世界中の人たちを夢中にさせたガルパンもついに最終章。いつまでも見続けていたかった作品だけに寂しさもひとしおですが、劇場版を超えるものを提供してくれることを祈って、座して待つことにします。最後に一言。

 

ガルパンはいいぞ。